「主の祈り」  08.02.24
               マタイ 6:5〜13
 「絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。
 これこそキリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んで
おられることです」とあります(テサロニケT5:17-18)。
 神さまに心を向け祈ることが、人間には必要であり、
神さまからも望まれていることです。それゆえ、祈りのない
信仰生活はありません。 教会では、礼拝や祈祷会などで
共に祈りをあわせる時を持ちます。
 その時だけでなく、クリスチャンは一人で祈りをすることも
大事にします。 一人教会に来て祈ったり、自分の家で祈りの
時を持ちます。
 朝、夜、食事の時など、祈る時を定めていることも大切です。
 では、祈りの内容は、どのようなものでしょうか。神さまへの
感謝、願い、言葉にならない呻きや訴えなど多様です。聖書の
詩編などから自分の祈りの言葉を獲得し、絶えず祈る生活を
していきましょう。
 主イエスは、よくない祈りがあるとおっしゃいます。神さま以外に
心を向けている祈りや、神さまへの信頼を欠いて、神さまに聴こうと
しない祈りなど、人は祈りにおいても的外れになることがあります。
 そんな私たちに「主の祈り」を教えてくださいました。
 この「主の祈り」は、とても難しい祈りです。自分のためだけに
祈るのではないからです。神さまと周りの人を含めた我らのための
祈りです。
 神を愛し、隣人を愛する心を持ったこの祈りは、罪ある弱い私たちの
心からは生まれてこない、神の民の祈りです。主イエスは、この神の
民の祈りを「あなたもこう祈りなさい」、「あなたもこれを祈ってよい」と
教えてくださいました。
 主イエスは、ご自分の側にいる者を神の民としてくださいます。
この「主の祈り」は、主イエスも一緒に祈ってくださる祈りです。
 「主の祈り」を祈る時には、自分や周囲の人の声だけでなく、
主イエスの声も一緒に響いているのです。
 
私たちは、自分の言葉で祈るだけでなく、「主の祈り」を
主イエスと一緒に祈りながら、神さまに向き合う祈りの生活を
進めるのです。